3.再生困難農地の有効活用に向けた検討方法

再生困難農地の有効活用に向けた検討方法

 再生困難農地については、高齢化や後継者がいないなどの担い手不足、農産物価格の低迷などによる収益性の悪化など、当該農地の利用価値の観点から耕作放棄された場合が多く、その有効利用については農村地域を中心に各地で頭を悩ませています。

 また、何らかの施設等への転用についても、利用者数や収益確保の見込みがないなど、農村地域ならではの人口減少による課題が大きく立ちはだかり、農外利用であっても容易に解決できる課題ではありません。

 一方、農村集落では、古来より「結い」の考え方により、用水路や農道など集落の施設を協同の力で管理してきました。近年でもそうした共同作業は継続されているところが多く存在します。再生困難農地が集落の維持・発展に資する何らかの有効利用方法があればそれに越したことはありません。集落の住民こそが有効利用方法を検討していくことが最も望ましいと考えられます。

 農家の皆さんが積極的に地域の行く末を考える手法としては、町づくりでよく使われる「ワークショップ」形式による話し合いも有効だと考えます。

 ワークショップは、課題ごとにその原因を探り、それぞれの原因を取り除くためにはどうしたらいいか、あるいはその課題を回避・克服するためにはどうしたらいいか、こういった検討を参加者それぞれ自由に発言していただき、出された意見をもとに、自分たちで出来ることを抜き出して、地域みんなで役割分担を決めながら取り組んでいくことができます。また、自分たちだけでは解決できないことについては、例えば行政にお願いしたいことは農業委員会法38条に基づく意見の提出や要望活動につなげたり、今はまだ現実的に困難なことについては、当面の代替案がないか引き続き検討したりとか、そういった具体的な事実に沿った対応を図っていくことができます。

 したがって、福島県農業会議では、集落座談会等においてブレインストーミング手法を活用したワークショップによる検討をお薦めしています。

 ブレインストーミング手法は、緊張などで一部の者しか発言しにくい雰囲気ではなく、参加者全員が様々な意見を気楽に発言できるとして、多くの企業やグループで実践している手法です。

  1. 座談会の進め方(例)
  2. ワークショップとは(ブレインストーミング手法)